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マーケティング心理学 買いたい気持ちを高める!「色」

みなさんは好きな「色」ってありますか? 私は濃いピンクが好きでボールペンとかノートなど持ち物は濃い目のピンク率が高いです。最近はグレージュが自分の中でブームです。
プレゼンのときのネクタイは赤とか、応援しているチームカラーが好きなど、色に関するこだわりやマイル―ルをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

その色とマーケティングについて、色に心を動かされる顧客心理について少しお伝えしていきたいと思います。

目次

「色」が人に与える消費行動への影響

そんな身近にあふれすぎている「色」。人は無意識に色の影響を多く受けています。その影響は、日々の消費行動にも及びます。とくに、車やファッション、人の目に多く触れるモノの消費行動には、より強く色の影響を受けるそうです。その色を身に着けた自分・使っている自分がまわりに与える影響やどう見られたいかを無意識に考えるのではないでしょうか。

このことを利用して色の与えるイメージ(赤だったら活動的と思われたい、目立ちたいという感じ)を商品やサービスのカラーに利用することでターゲットのニーズを満たしてあげることができるかもしれません。
たくさんあるので、各色が与えるイメージはこちらもご参考になさってください。
https://iro-color.com/episode/about-color/

色は与えるイメージに影響があるだけでなく、消費行動に対する心理的影響も及ぼします。簡単にまとめてみました!

赤が与える心理効果の「衝動買い顧客をつかみやすい」といえば、みなさん楽天のサイトを思い浮かべるのではないでしょうか? なんとなく見ているだけで本当は買う予定ではなかったものも、欲しい気持ちになってきます。緑だったら、長く検討し納得しないと購入いただけない商品、衝動買いはされないような商品に合うという感じです。不動産情報サイトSUUMOはメインカラーが緑、ですよね。

モノやサービスを買うとき、100%色の影響というわけではもちろんありませんが、このような傾向があるので上手くデザインでこういった色を活かせると効果が期待できそうです。

年代によって好みの色が変わる! トレンドカラーでもあるミレニアルピンクとZ世代イエロー

では、実際に色を商品やサイトのデザインに取り入れてみよう! と考えたときに、色が与えるイメージや効果と一緒に把握しておきたいのが、年代によって好みの色が変化する点です。

「ミレニアルピンク」というワードをご存知でしょうか? これは、ミレニアル世代(30代半ば~20代前半)の中でもとくに20代前半の女性が好むいくつかのピンクのことを指します。2016年くらいから「ミレニアルピンク」というワードがSNSでハッシュタグとして現れ、2018年にかけて微妙に色味が変化してきています。

そして最近は、「Z世代イエロー」が注目されています。その名の通り、「Z世代(10代後半~20代前半)」の海外セレブが好んでファッションに取り入れていたことから、この名前がついたそうです。一般的なイエローではなく、濃い目のイエローを指し、エネルギッシュで活気のあるイメージだそう。今は海外で多く取り上げられていますが、ミレニアルピンクと同じようにそのうち日本にも浸透してくるのでないかと思っています。

このように世代名がついたカラーはここ数年のことですが、年代によって色の好みは変化していきます。日本での傾向ですが、たとえば、多くの女性が好むピンク。

同じピンクでも年代を重ねるにつれて、落ち着いてきます。女性が好きな色=一般的な色鉛筆のあのピンクではないのです。男性よりも多くの色を見分けられる女性だからこそ、こういった変化があるのかもしれないですね。
この変化ももちろん傾向ですし、そもそもピンクが苦手という方もいますので、あくまでも参考として、ターゲットの年代が決まっている商品やサービスであれば、その色に近い色を使うことであまり違和感はなく受け入れてもらいやすい色になるのではないでしょうか?

おまけに! このサイトでは、地域×性別×年代×年月から色の好みを検索することができます。アンケート結果をもとにしているそうなので、参考に調べてみるのもありですね。

▼色の嗜好を調査!色彩データベース
https://iro-color.com/questionnaire/data.php

ターゲットのさまざまな好みに対して、カラー展開を行い豊富な世界観を用意しているル・クルーゼ

最後に、色を活用したマーケティングで成功している企業をご紹介します。

ル・クルーゼ:https://www.lecreuset.co.jp/
※上記より引用した画像を組み合わせる加工を行っております。

ル・クルーゼは、さまざまなターゲットのニーズに合うように、カラー展開を行っています。各色に対して、世界観がかなりしっかりしています。シーズンごとに新しいカラーを展開しているそうで、テーマや背景、使用シーンなどのコンセプトを提案しているとのこと。

参考/出典

まとめ

今回ご紹介したものは、一部ですが、ビジネスの場において、色はさまざまなシーンで活用されています。もし顧客情報で年代をお持ちなら、商品紹介メールのクリエイティブで年代×カラーでパターンを試してみても面白い結果が出るかもしれません。
すでに決まっているガイドラインやコーポレートカラー等考慮するべきものがあるかもしれませんが、アクセントカラーやキャンペーン特設サイトなど、ターゲットの好みの色や与えたい印象を意識してみてはいかがでしょうか?

2018/5/30に公開した記事を再編集してお送りしました。マーケティング心理学これからもまだまだ続きます。

▼もっとまじめに?!マーケティングと色について考えたいあなたにおススメ
■マーケティングジャーナル 2021 年 41 巻 2 号
レビュー論文 / 招待査読論文 『消費者行動領域における色彩研究の潮流』

番外編:推し色とは?

2021年流行語にもノミネートされた「推し活」。人物やキャラクター、はたまたモノまでも?!自分がオススメしたい「推し」に対して、応援したり、愛でたり、尊く感じたり、仲間と推しについて盛り上がったりと、時間とお金を使って活動します。

この記事で御紹介してきた【色によって心を動かされる顧客心理】とは異なり、推し色とは、推しが持っているメンバーカラー(アイドルグループ内の個人が分担している色 等)やイメージカラー(アニメキャラクター等から連想される色 等)。それらをもとに【推しに心を動かされている顧客が、推し色の商品やグッズを購入する】という行動です。

まだまだ情報を調査中のためマーケの強化書では、推し色を意識したカラーマーケティングの話をお伝え出来ておりません。もっと知りたい方は他サイトへのリンクにはなりますが、下記も参考までにご確認ください!

■\結果発表/教えて! あなたの推し色について by OSYAIRO | OshiKra-推しと暮らしとそれから私- | フェリシモ

■King & Prince、Snow Man、SixTONES、なにわ男子…「メンバーカラー」がビジネスでも注目されている理由(現代ビジネス トレンド部) | 現代ビジネス | 講談社

■象印、コメダ珈琲店、バンダイナムコ、資生堂…「推し色」のカラーマーケティングが圧倒的支持を集める理由(松本 英恵) | 現代ビジネス | 講談社

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株式会社ジェネシスコミュニケーション

ジェネシスのマーケティングプロフェッショナルが編集を担当。独自の視点で厳選した実践的ナレッジをお届けいたします。

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