MA連携でコミュニケーションシナリオ改善を支援するサービス「nosy」
消費者のライフスタイルが多様化する中、求められるOne-to-Oneマーケティングのような個々の顧客に応じたきめ細かなコミュニケーション…『データ分析ノウハウを持っていないよぅ』と嘆く前に課題を解決してくれる?!サービスが続々登場しています。
最近公開されたニュースリリースや記事から「注目情報」を取り上げ、独自の視点で解説していきます。
今回注目したのはこちら。
マーケティングでのシナリオ改善を支援するサービス「nosy」をリリース
神戸デジタル・ラボ、マーケティングでのシナリオ改善を支援するサービス「nosy」をリリース
―AIによるデータ分析で興味関心を分類し、ターゲットへの接客・アプローチを最適化―株式会社神戸デジタル・ラボ(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:永吉 一郎、以下 KDL)は、独自の人工知能技術(AI)により、顧客への商品やサービスを提供するまでのシナリオの改善を支援できるクラスタリングオートメーションツール「nosy(ノージー)」の提供を5月8日より開始いたします。
出典元はこちら(株式会社神戸デジタル・ラボ 2017年5月8日発表)
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『ジェネシス』の視点
『マーケティングでのシナリオ改善を支援するサービス「nosy」をリリース』について、「ジェネシス」の視点で解説します。
nosyは事業者が保有する多様なデータを利用し、神戸デジタルラボ(KDL)が提供するAIエンジンである「関係性API」によって消費者の興味・関心等を分類することができるサービスです。
「関係性API」は、購買履歴・レビュー・アンケート結果・問合せ・自社SNSへのアクション履歴など事業者が保有する様々な顧客との接点で得られたデータを集約することで、データとデータとの間の複雑な関係性を8つの指標で分析する機能を持っています。
8つの指標には、具体的に「距離」「類似度」「つながりの数」「意外性」「共感性」などがあります。これらの指標は人と人との交友関係やモノへの興味・関心の度合いを示すものです。
nosyを導入した企業は、この「関係性API」を組み込んだアプリを開発したりMA(Marketing Aotomation)と連携させることによって、「誰に対して、どのような提案やレコメンデーションを行うか」というコミュニケーションシナリオ作成に役立てることが可能です。
一般に各種データを分析した結果をコミュニケーションシナリオに反映させる場合、まずはどのようにデータを解釈し、どのようなロジックに基づいて提案やレコメンデーションを行うかという一連の「分析フロー(手順)」を確立する必要があります。
KDLの場合、すでに所定の分析フローが「関係性API」として確立されておりデータ分析の結果は8つの指標に基づいて算出されるため、分析フローを確立するまでの試行錯誤のプロセスが軽減されます。
つまり単なるツールとしての分析システムではなくそのままコミュニケーションシナリオに展開できる分析フローや分析結果が提供される点が、データサイエンティストの確保がままならない企業にとって歓迎されるポイントと言えます。
KDLでは一般リリースに先行して、大手女性下着メーカー株式会社ワコールが運営する会員サイト「下着でつながるワコールのWebコミュニティ「MyWacoal(マイワコール) 」のメールマガジン会員の一部を対象にnosyの効果検証を行いました。
nosyで導き出したマーケティングシナリオに沿ったメールマガジンでは、従来の一斉配信と比較してクリック率が約254%増加し、メールマガジンからのサイト流入での平均ページビューが約185%増加、滞在時間が約213%増加、直帰率が約67%減少という成果を実現しています。
消費者のライフスタイルが多様化する中、企業がユーザーに対して商品やサービスをPRするためにはマス的なアプローチではなく、One-to-Oneマーケティングのような個々の顧客に応じたきめ細かなコミュニケーションが求められています。
nosyを用いることで、高度なデータ分析ノウハウを自社で保有していなくても、顧客一人ひとりに対して個別化されたアプローチが可能なシナリオ構築が容易になっています。
One-to-Oneマーケティング実践の最大の課題はデータ分析能力と言えますが、この課題を解決してくれるnosyのようなサービスはほかにも続々と登場しています。
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