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成果を出すマーケティングツール~テクノロジーの現在地点~

DX(デジタルトランスフォーメーション)と聞いて、ツールを導入してみようと思われる方も多いでしょう。とはいえ多機能なデジタルツールやクラウドサービスは豊富にありどれも魅力的に見えてしまいます。

今回の特集では、マーケティングツールの導入について何をしておけばよいのかを語っていきたいと思います。1回目の記事では、2024年現在のマーケティングテクノロジー全体像について少しみていきたいと思います。

目次

マーケティングツールカオスマップ

テクノロジーの進化によりカオスマップ(業界地図)に掲載されるツールは年々増加しています。日本ではいわゆるマーケティングテクノロジーがどのくらいあると思いますか?

毎年、公表されているアンダーワークス株式会社作成のカオスマップでは、日本国内で利用可能なマーケティングテクノロジーは、2021年版でなんと1,317種類。カオスマップではそのすべてが一覧で確認することができます。(※2024年1月24日に2023年版、2023年2月15日に2022年版が公開。)

それでは、アメリカではどうでしょう。

アメリカでは、HubSpotのプラットフォームエコシステム部門でバイスプレジデントも勤めるスコット・ブリンカー(Scott Brinker)氏が、2011年から公開しているマーケティングテクノロジーをまとめた「MartechMap」(マーケティングテクノロジーランドスケープ)が存在しています。

2022年版では、なんと9,932種類ものテクノロジーが掲載されています。1万に届く種類が掲載されているにも関わらず、2020年と比べると24%も増加しており、まだまだ成長著しいことが確認できます。(2023年版は、11,038種類に到達)

マーケティングテクノロジーカオスマップJAPAN 2023
横軸はマーケティングプロセスの6区分
 「認知」「興味関心」「比較検討」「購入・申し込み」「継続」「共有拡散」
縦軸を、大カテゴリ/中カテゴリ/小カテゴリに分類していき、
 大カテゴリは「施策」「データ収集」「データ分析」「データ管理」「オペレーション・作業効率化」「インフラ・ネットワーク・デバイス」の6つ。

参考:マーケティングテクノロジーカオスマップJAPAN 2023 – アンダーワークス Underworks

「MartechMap」(マーケティングテクノロジーランドスケープ 2022)
下記、6項目に大分類(日本語意訳はマーケの強化書編集部)
・Advertising & Promotion              宣伝・広告
・Content & Experience                  コンテンツ&顧客価値
・Social & Relationships                  SNS・顧客関係管理
・Commerce & Sales                       EC・営業販売
・Data                                             データ管理
・Management                                業務管理・マネジメント

参考:Marketing Technology Landscape 2022: search 9,932 solutions on martechmap.com

「MartechMap」を公開しているブリンカー氏も記しています。

2020年と比べ2022年には、12%にあたる 972のベンダーが統廃合され削除されたが、 新しいベンダーが市場に参入した。その数は2,904のベンダーで、正味の合計は8,000から9,932になりました。

Marketing Technology Landscape 2022 より意訳抜粋引用

マーケティングテクノロジー、マーケティングツールを取り巻く環境がどれだけ日々変化しているのかが、カオスマップの変遷からも伺えますね。

マーケティングテクノロジーのカオスマップを眺めてみても、マーケティングに関するツールは多岐にわたり、自分と同業のマーケターでもまったく同じマーケティングツールを使っているとは、言い難いのが現状でしょう。また、同じツールでも料金体系によって使える機能に差があり、その会社独自の使い方やデータ・アプリ連携によってマーケティングツールを使う環境は異なります。

増えるマーケティングツール以外にも使い方・データ連携の仕方(ツールを使う環境)が異なり、ツール実装環境は無限大⁈

ここから言えることは、増え続ける選択肢のなかで「自社に最適なマーケティングツールを導入する」と言っても「なかなか選べない」と言うのが正直なところではないでしょうか?

もちろん、マーケティングスイートと呼ばれる各種機能を1つで対応するオールインワンツールも存在しますが、多機能で統合型のツールになればなるほど、自社のマーケティングに必要な機能を選び、カスタマイズして使っていくことになるでしょう。

必要な機能ごとにツールを選ぶにしても、オールインワンツールを導入するにしても、沢山あるマーケティングツールを把握する前に、まずは自分たちの事業でマーケティングで何をなしとげたいのか?マーケティングツールにおいてどのような機能を必要しているのか?を整理しておく必要がありそうです。

マーケティングツールの導入を検討し始めるパターン

それでは、マーケティングツールはどのようなタイミングで導入が検討されるのでしょうか?

・ツールのリプレイス(自社システムや既存ツールからの移行)
・新規事業の立ち上げ時
・マーケティング担当者の採用や人事異動に伴って
・サイトリニューアルと一緒に
・実施したいマーケティング施策がある
・アナログ対応や管理過程数が限界に達したため
・DX推進を迫られて  等など

考えられるパターンはいくつかありそうですが、大きく分けてみると【導入目的が明確】【導入目的が不明確】という部分で分かれそうな気がします。

マーケティング予算にDX推進費用が上乗せされ“何かをしなくてはいけない重圧”が生じている段階は、まだまだ【導入目的は不明確】のままでしょう。
だからと言って『マーケティングツールを導入し売上げを上げる!』と言う具体性のない目標を掲げてしまうと、ツールの導入=目的となってしまがちです。

どんなマーケティング施策を行い売上げに結びつけるのか?具体的なマーケティング施策のイメージがないのではあれば、導入目的が定まっていないと言わざるを言えません。

導入目的があやふやなままでマーケティングツールを導入しても失敗してしまいます。

ツールベンダーに相談をする前にマーケティング施策にも、システムやツール導入についても明るい弊社のようなマーケティングエージェンシーに頼ってみるのも手です。1つのツールだけを取り扱う代理店だと難しい場合もありますが、マーケティングツールのリプレイスについてもご相談ください。

次回は・・・

では、マーケティングツール、マーケティングコミュニケーションの2大ツールとも言えるMAとWeb接客ツールについて成果を出すためのツール導入&活用を考えていきましょう。

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株式会社ジェネシスコミュニケーション

ジェネシスのマーケティングプロフェッショナルが編集を担当。独自の視点で厳選した実践的ナレッジをお届けいたします。

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