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電通 2019年日本の広告費~ネット広告がテレビ超え!

毎年、電通が発表している日本の広告費。例年は2月末の発表でしたが、今年は3月11日となりました。今回、公開された電通の発表によるとインターネット広告がはじめてテレビメディアの広告費を超えました。

引用元
「2019年 日本の広告費」 – ニュースリリース – 電通
「2019年 日本の広告費」解説―インターネット広告費が6年連続2桁成長、テレビメディアを上回る | ウェブ電通報

2019年1月から12月における、日本の総広告費は6兆9381億円
今年の数字から、「物販系ECプラットフォーム広告費※(1,064億円)」と「イベント・展示・映像(5,677億円)」領域が追加されています。2018年までと同様の推定方法では、日本の総広告費は6兆6514億円です。いずれの数値でも8年連続でプラス成長となっています。

※「物販系ECプラットフォーム広告費」
電通の定義によれば、生活家電・雑貨、書籍、衣類、事務用品などの物販系(物品販売系)ECプラットフォームにおける広告費のことを示しているそうです。
一方、旅行サービス、金融サービス、チケット販売、飲食サービス、理美容サービス、オンラインゲーム、電子出版、有料動画・音楽配信などのECプラットフォームにおける広告費は対象外となっています。

これまで電通が発表してきた数値から、2014年以降の、4大メディア(テレビ、新聞、ラジオ、雑誌)+インターネット広告費の推移を抜粋しグラフにしてみました。


データ引用:電通 日本の広告費から マーケの強化書編集部がグラフ作成。

右肩上がりのインターネット広告の勢いを感じます。

各媒体別の伸びしろを見てみると、4マス合計では前年比96.6%の2兆6,094億円。4マスの中では「雑誌」が前年比91%と落ち込みが大きくなっています。
インターネット広告費は前年比119.7%の2兆1,048億円。マス4媒体由来のデジタル広告費の伸びが大きくなっていますが、インターネット広告費に占める割合はまだ小さくこれからと言えるでしょう。

一方で気になるのが、プロモーションメディア費の伸びです。
プロモーションメディアの広告費は、2017年2兆875億円から、2018年2兆685億円とマイナス成長でしたが、2019年は107.5%の2兆2,239億円とV字回復となっています。
詳細を読むに、屋外広告が伸びた要因は、アナログ看板からデジタルサイネージへのシフトの他、屋外ビジョンや商業施設のメディア化が進んだことが、交通広告では、従来の紙媒体は大きく落ちこむ中、エキナカやタクシーでのデジタルサイネージへのシフトが進んだことが+の要因だそうです。

ネットを主戦場とするサービスが、大きく認知を取りに行く段階で、タレントを起用し、マス、交通、イベントとといった動きと絡めるというやり方が一般化したこともあるでしょう。自分も、移動でタクシーを利用しますが、B2Bのツールでタレントを起用して、面白おかしい掛け合いをした後にサービス名連呼というパターンは増えたなあと感じます。

今後も、多くのタッチポイント毎に、どのように見込客に触れるのか、どう使い分けるのかといった戦略がますます重要になっていくでしょう。

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株式会社ジェネシスコミュニケーション

ジェネシスのマーケティングプロフェッショナルが編集を担当。独自の視点で厳選した実践的ナレッジをお届けいたします。

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