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電通 2023年日本の広告費~2年連続で広告費は過去最高額を更新

毎年電通が発表している日本の広告費が今年も2月27日に発表されました。2021年はインターネット広告費がマスコミ四媒体の総計を初めて上回り、2022年は日本の広告費は過去最高額を更新しましたが、コロナ5類移行後の2023年はどうなっていたでしょうか?

引用元
2023年 日本の広告費 – News(ニュース) – 電通ウェブサイト
「2023年 日本の広告費」解説──新型コロナ5類移行が追い風となり過去最高を更新。コロナ禍で広告費はどう変わった? | ウェブ電通報

2023年1月から12月における日本の総広告費は7兆3167億円となり、前年比103.0%、2年連続で過去最高値を更新する形となりました。
なかでもインターネット広告費は、前年比107.8%、3兆3330億円に到達し、マスコミ四媒体広告費(テレビ、新聞、ラジオ、雑誌の合計、2兆3161億円)をさらに大きく上回まわる結果となりました。

2012年以降の4大メディア(テレビ、新聞、ラジオ、雑誌)+インターネット広告費の推移を抜粋しグラフにしてみました。

データ引用:電通 日本の広告費から マーケの強化書編集部がグラフ作成。

インターネット広告費ですが、2兆円を超えた2019年以降、2020年に新型コロナの影響も受けやや足踏みしつつも、2021年2022年と急成長を見せ、わずか3年で3兆円を超えました。「ネットで●●で検索」といったテレビCMや車内広告は当たり前になり、逆にYouTUBE視聴時に今晩のテレビの番組宣伝を目にするようになったので、広告の主戦場が変わっていることをヒシヒシと感じます。

インターネット広告費の勢いはどこまで続くのかが気になり、インターネット広告費と4媒体(新聞・雑誌・ラジオ・テレビを合計)のここ10年分の前年比と、コロナ前の2019年と2023年を比較したグラフを作成してみました。

データ引用:電通 日本の広告費から マーケの強化書編集部がグラフ作成。

インターネット広告費の前年比の増加率は、コロナの影響を受けた2020年で5.9%と低めでしたが、ここ10年位は平均して10%超となっています。コロナ前の2019年と2023年を比べても58.4%と高めなので、コロナの影響はあったものの圧倒的な成長を見せていますが、2023年に関しては2022年と比べ成長率は7.8%に留まっていますので、勢いに陰りがみえてきたかもしれません。

コロナが5類になった影響について、プロモーションメディアの広告費の推移も確認しておきましょう。

データ引用:電通 日本の広告費から マーケの強化書編集部がグラフ作成。

折込広告、ダイレクトメール、フリーペーパー、POPは前年より減少していますが、イベント・展示・映像ほかは、3,845億円(前年比128.7%)と他のプロモーションと比べ成長していることが伺えます。この「イベント・展示・映像ほか」のなかにはシネマ・アドバタイジングも含まれるそうで、確かに2023年は、映画の興行成績の良かった上位3作品はすべてアニメ(SLAM DUNK、名探偵コナン、君たちはどう生きるか)でしたが、映画の話題は耳にしましたよね。

さて、2022年に続き最高額に達した2023年、今後もインターネット広告費の伸長が2024年も続くのか、気になるところです。マーケの強化書は、各社のマーケターのマーケティング活動、プロモーション(広告宣伝・広報・販売促進)を応援しながら、来年に公開される2024年の数値も楽しみに待っています。

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株式会社ジェネシスコミュニケーション

ジェネシスのマーケティングプロフェッショナルが編集を担当。独自の視点で厳選した実践的ナレッジをお届けいたします。

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