新人教育に心が折れそうになったときに、サクっと読めてタメになる意外な2冊
花粉の季節がやってきました。毎年最低でも2回は、花粉のおかげで喉が潰れて声を失うわたしです。こんにちは。
三寒四温の今日この頃。大雪が降ったのはつい先日のような気がしますが、あっという間に春が来ます。春といえば、管理職・リーダー職の皆さんにとっては、フレッシュマンを迎える大変な時期でもあります。
新人教育…一体どうしたらいいんだ…と勉強を始める方も少なくないでしょう。本格的な本を読む前に、新人教育する人間の心構えとしてぜひ気軽に読んでいただきたい2冊をご紹介します!
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ある日のできごと
「○○さんの定例会議にいってきまーす!」
若手社員が、お客さまとの定例ミーティングに出かけていきました。5分ほどあとに、Kさんが別のミーティングから戻ってきました。
Kさん:「あれ?若手クンは…?」
わたし:「○○さんの定例会議いきましたよ」
Kさん:「そうですかー(ブツブツ)」
わたし:「・・・?」
わたし:「あっ!もしかしてKさんも○○さんの定例会議いく予定なの!?」
Kさん:「そうなんですよ…ちょっと待っててくれたら一緒に出られたのに…まあいいや…」
わたし&まわり:「あー…まあ…しゃーないね…」
よくあるよ!気にしない気にしない!
と言いながら、わたしはKさんに「このあいだ、こういう本を読んでね…」という話をしました。
何故がっかりするのか、考えてみよう
本の話をするまえにまず、このときKさんはなぜがっかりしたのかを考えてみましょう。
・同じチームなのに
・ギリギリまで別のミーティングしてることも共有してるのに
・ちょっとくらい待っててくれてもいいのに
きっと、こんなふうに思ったことでしょう。確かにそうですよね。わかります。わかりすぎます。
では、Kさんは何故、このようなことを思ったのでしょう?
それは、先に行ってしまった若手クンに、なにかしら期待をしていたからです。
・同じチームだし、同じミーティングに行くから、一緒に出ると思っていた
・ミーティングしてることも知ってるはず
・自分のミーティングが終わるまで、待っててくれるはず
Kさんは、無意識に期待していたことがかなわず、がっかりしてしまったのです。
最強の秘訣「あきらめること」は「匙を投げる」ことではない
「期待をするからがっかりするんだ。だったらもう今後期待することをやめよう。」なんて話は人間関係においてよく聞く話ですが、たいていネガティブな感じで話されると思います。
わたしがそんなKさんに紹介したのは、意外と思われるかもしれませんが「男の子のしつけに悩んだら読む本」の内容でした。わたしには5歳の子どもがおります。ママは最強の理解者でありたいのですが、男児とはいえ立派な異性。よくわからない行動ばかりで悩んでおりました。
その本に書いてあったのが「あきらめる」ということでした。
しかし、この本には
「あきらめる」ということは、「ありのままを認める」ことです。
と書いてありました。
例えば、赤ちゃんに対して「この子が話せたら、どんなに助かるかな…」と思う場面があったとしても、赤ちゃんが喋ることは「あきらめて」(=ありのままを認めて)います。だからこそ、返事がなくても一方的に話しかけることができる。
あきらめて、丸ごと認めていたからこそ、赤ちゃんが笑うだけでお母さんにも笑顔があふれる。
この赤ちゃんを、若手クンに置き換えるのはあまりにも失礼なのかもしれませんが、出来ることが限られているという点においては同じことが言えるのではないでしょうか。その事実を「あきらめる」のではなく、まず「認める」ことによって、年長者であるKさんは「まあ仕方ないか、すぐに出たら追いつくかな?」とモヤモヤせずに余裕で受け流すことができるはずです。
そして現地で合流したら「待っててほしかったのに~!」と冗談っぽく言えば和気藹々。新人教育
「文句はふた言目に言う」アンガーマネジメントも役立つ!
これは前述のしつけの本とあわせて読んだもう1冊の本も関係してくるのですが、カチンとした、イラっとしたとき、その感情をすぐに口に出さない、ということを実践するためのtipsをご紹介します。
新人教育をするなかで、どうしても「もう!何度言ったらわかるんだ!」とイラっとして、その場で悪態をついてしまうこともあるでしょう。こんなときは、6秒待ってみてください。怒りのピークは、なんと、たった6秒なのだそうです!
イラっとした
↓
そっと目をつぶって考えるフリをして
↓
6秒待つ
これを試しにやってみてください。すると、不思議なことにイライラのピークが過ぎ、冷静になることができます。そこでまず、相手を認める声をかけて、本当に言いたいこと(イラっとした出来事に対する注意など)を話すと、驚くほど聞き入れてくれます。
わたしはこれを、うちの5歳児にはもちろん実践しているのですが、社内のスタッフと話をするときにも心がけるようにしています。特に「文句はふた言目に言う」のほうは、さまざまな場面で活用することができるのでオススメです。
意外なtipsが、仕事にも役立つかも?
今回取り上げた本は以下の2冊です。
いずれも、わたしが子どもとの関わり方を変えたくて(こわい顔ばかり見せて嫌だな…と思ったのでした…)読んだものなのですが、意外と仕事にも役立つことが多く、職場で話題にすることもあります。とくにしつけの本は、人を育てるにあたってのtipsが満載なので、新人教育に通ずるものがあるのかもしれません。
新人教育に携わるみなさんのご参考になるようでしたら幸いです。