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【ジェネシスの視点】AIへの知識ベースの提供開始、より短期間・低コストでのAI導入が可能に

最近公開されたニュースリリースや記事から「注目情報」を取り上げ、独自の視点で解説していきます。

今回注目したのはこちら。


トランスコスモス、IBM Watson向けの知識ベースを提供


トランスコスモス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼COO:奥田昌孝、証券コード:9715、以下、トランスコスモス)は、長年にわたり企業と顧客のコミュニケーションを支援してきた知見(ナレッジ)を活かし、コールセンターやFAQサイトの設計・構築、ソーシャルメディア運用などについてのノウハウをあらかじめ学習した、IBM Watson向けの「知識ベース」を提供していきます。

出典元はこちら(トランスコスモス株式会社 2017年4月27日発表)
※記事公開から日数が経過したリンクは、正常に遷移しない場合があります。ご了承ください。


『ジェネシス』の視点


『トランスコスモス、IBM Watson向けの知識ベースを提供 』について、「ジェネシス」の視点で解説します。


最近、「AI」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。Microsoft社の女子高生AIりんねのような、一般消費者の身近なところでの活用例を含め、AIは様々な製品・サービスに組み込まれ日々生活に溶け込みつつあります。

ただ多くの企業にとって、自社製品やサービス顧客対応などにAIを導入するハードルは、まだまだ高いのではないでしょうか。と言うのも、AIはセットアップしたらすぐに機能するわけではなく、わかりやすく言うと、「AIを鍛えて賢くする」ことをまず行う必要があるからです。

なお、IBMではWatsonのようなプログラムをAI(Augmented Intelligence/拡張知能)と呼んでいる。

AI(Artificial Intelligence)すなわち「人工知能」は、文字通り人の頭脳の働きを模したコンピュータプログラムです。人はインプットされた情報に基づいてなんらかの判断=アウトプットを行いますが、なんらかの判断を行うためにはインプットされた情報を理解、評価するための「知識ベース」が不可欠です。

人間の場合、「知識ベース」を得る場は主に学校や読書などです。もちろんテレビ番組や自分の実体験などからも知識を得ることができます。こうしたことを「学習」と呼ぶのです。

AIも同様に、まず知識ベースを構築するために「学習」をさせなければなりません。例えば、金融業でAIを導入するのなら金融に関する様々な理論や各種情報をAIに読み込ませるという学習プロセスを行わなければならないわけです。

こうした業界別や目的別の知識ベースの構築および運用・メインテナンスに、多くの時間と手間、コストが必要なため、AI導入のハードルが高くなってしまうのです。

トランスコスモスが今回発表したサービスは、難度の高い知識ベース構築のハードルを下げ、AI導入を容易にするものと言えます。

リリース記事にもあるように、トランスコスモスは「コールセンターサービス」や「FAQサイトの設計・構築」「ソーシャルメディアの運用」「アナリティクスサービス」などを通じて得た、様々な業界・業種の顧客とのコミュニケーションにおいて必要な知識やトークスクリプト、様々な顧客行動の分析データなどを保有しています。

これらのデータを事前にWatsonに搭載することで様々な業界・業種それぞれに対応、特化した「知識ベース」を有したWatsonをより短期間・低コストで導入することができるというわけです。

今後、AI導入に際して不可欠となる知識ベースの構築を容易にする類似のサービスが、すでに豊富な情報を蓄積している企業から続々と提案されていくことは間違いないでしょう。


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