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まずはここから!Googleアナリティクス初心者のための基本的な活用法

担当者になって日が浅くとも【流入】【回遊】【コンバージョン(以下CV)】の名称は聞いたことがあるし、データを見る上でもユーザー行動が大切なのは分かっている…ても、アナリティクスツールと向き合った時には、どこを見れば良いか分からなくなる!なんてことはありませんか?

今回は、サイト運営で必要な3つの指標をおさえつつ、Googleアナリティク4(以下GA4)で見る場所も簡単に確認していきましょう。

目次

GA4を使う時の基本的な考え方

まずユーザーの行動に応じた3つのステージ「流入」、「回遊」、「CV」からデータを見ましょう。この3つのデータを見ておけば、Webサイトで課題になる多くの部分を網羅することができると思います。

  • ユーザーがサイトにくる「流入」
  • サイトの中を閲覧する「回遊」
  • サイト上でいくつか設定した目標を達成する「CV」

このステージごとに、課題を置いてデータを見ていきましょう。

(1)サイトへの「流入を拡大するために」

まずは入口です。サイトに入ってくる入り口部分のデータ「流入」については、入ってくる人を増やす「流入数の拡大」という課題からデータを考えていきましょう。流入を拡大するためには、適切な広告を打つこと、SEO対策やSNS対策をしっかり行うことが大切になってきます。

流入拡大を考えるためには見るべきデータは
・流入元
・ランディングページ
といった入口の情報の他に、どんな人が入ってきたかという
・年齢
・性別
・興味関心
などのユーザーのデモグラフィックデータを掛け合わせてみることで、より有用な情報を得ることができます。

こういったデータをしっかり分析することで、どこに広告出稿をするとよいか、広告の文言は獲得したいユーザーに対して適切なものか、広告のとび先として適切なページはどこか、SEO対策は不足していないか、SNSでのアプローチ時間や投稿内容は適切かなどの改善ヒントを見つけることができるのです。

■ GA4のどこを見る⁈

GA4の[レポート]→[ライフサイクル]→[集客]→[ユーザー獲得]で、最初のユーザーがどのチャネルからの流入であったかを確認した後には、検索窓に【Social】と記入し、チャネルグループの隣の(+)で[ランディングページ+クエリ文字列]を選択すると、ソーシャルから流入の多いページが確認できます。

GA4の[エンゲージメント]→[ランディングページ]で、ランディングページの隣の(+)で[性別]を選べば、男女別にどのランディングページが見られているかが分かりますね。

広告などの施策をした後は、GA4メニュー左側にある[広告]から確認しましょう。

(2)サイトの「回遊率と回遊の質の向上のために」

次に「回遊」つまり訪問ユーザーのサイト内での行動について考えてみましょう。回遊は「回遊率の向上」も大切ですが「回遊の質の向上」つまりユーザーの満足度を高める回遊を考えることも大切です。回遊を考える場合は行動に紐づけて数字を捉えることが必要です。

・ 表示回数をみてどのページが良く見られているのか?を知ることで、コンテンツの増強、改善のヒントを見つける
・ 各ページを見たユーザーのリピート率などを見ることで、リピート貢献につながるコンテンツなのかというコンテンツ評価をする
・ 表示速度などを見ることで、ユーザビリティーの向上や導線の見直しをする

こういったユーザーのサイト内の行動を分析して改善を行っていくと、サイトに来たユーザーの満足度はあがっていくと思いませんか?

■ GA4のどこを見る⁈

GA4で表示回数は、[レポート]→[エンゲージメント]→[ページとスクリーン]で表示回数を確認することが出来ますが、細かく分析したい時には[探索]でレポート設定をしていきましょう。

リピート状況は、[レポート]→[ライフサイクル]→[維持率]で、新規ユーザー数やリピーター数は確認できますが、ページ毎にリピート状況を確認したい時は[探索]レポートで設定をしましょう。

サイト内に回遊状況をビジュアル的にとらえるためには[探索レポート]の経路データを確認します。

サイト内のページの回遊は、[探索]→[経路データ]で確認。上記はトップページを始点に、ステップ+1には次にどこのページへ遷移したかを表示させています。経路データのデフォルトは、(ページタイトルとスクリーン名)ではなく(イベント名)となっているので、右上の[最初からやり直す]でノードを指定しましょう。

UAで表示されていた
ページ毎の読み込み時間の比較

また各ページのページ表示速度は、UAの時には確認できましたがGA4にはその機能はありませんので、回遊のボトルネックとなるようなページがあれば、PageSpeed Insights等のツールで確認をするのが良いでしょう。

(3)サイトの「CV数とCVの質の向上のために」

最後に管理画面で目標設定した目標を達成する「CV」ですが、CVも「CV数の増加」とともに、質の高い営業リスト作成の為にも「CVの質の向上」を考えることが大切です。
CVの改善を考えるのであれば、単純な達成数だけを見るのではなく、流入から回遊、CVまでを紐づけてみて

・ どんな流入元やコンテンツがCVに役立っているか
・ どんなメリット訴求がユーザーをCVに導きやすいのか
・ 逆にCVに至る道筋でどこにボトルネックがありそうか

を調べたりすることを行いましょう。CVをする人の行動パターンを分析して、よりCVしやすい、CVしたユーザーが利益につながりやすいサイトに改善していきましょう。
またCVの回数などから顧客の育成度合いを評価して、育成度の高いユーザーの傾向を知ることもできるかもしれません。

■ GA4のどこを見る⁈

GA4でコンバージョンはどのようにして見ていけば良いでしょうか?

[エンゲージメント]→[コンバージョン]で、CVイベントのデータを見ることが出来ますが、イベント計測を基準にデータを取得しているGA4は、自分でCV設定をしていないと意味がありません

[管理]→[アカウント プロパティ イベント]でイベントを作成し、[管理]→[アカウント プロパティ コンバージョン]でコンバージョンとしてマークを付けておきましょう。

またCV設定した後ならば、[探索]→[経路データ]で右上の[最初からやり直す]を選ぶと、[始点]または[終点]を選ぶことが出来ますので、終点のCVに至るまでを逆路で確認できます。

まとめ

このように分けて考えていくことで、何を課題として何の指標を見たらいいかという整理ができます。これを整理したのが以下の図です。

データを活用するときは、何となく見て考えるのではなくどのステージの改善を行うかを決めて、改善の仮説を立ててデータを見ることで、必然的にどのデータを見るべきかがわかってきます。こうしてみるべきデータが整理で来たら、必要な指標から改善箇所や改善内容を検討したり、改善の優先度をつけたり、改善後の効果検証を行ったりすることが可能になります。

何を見たいか?どのようなデータを活かしていきたいか?も考えることでGA4を使いこなす上でのヒントになるのではないでしょうか?

[初公開:2018年6月26日、GA4に合わせて追記&再編集:2023年]

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株式会社ジェネシスコミュニケーション

ジェネシスのマーケティングプロフェッショナルが編集を担当。独自の視点で厳選した実践的ナレッジをお届けいたします。

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