『あの世代は何を考えている?』マーケティングに役立つ「各世代の特徴」
[初公開:2018年、更新:2023年時の年齢にあわせて修正]
マーケティングキャンペーンや新しいサービス立ち上げのターゲットを考えるときの要素のひとつに、「世代」があります。
世代ごとに、その時代の出来事や社会的背景によって、特徴や消費に対する価値観が違います。そこで、ざっくりと世代ごとの特徴を把握できるように各世代の特徴をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください。
- 目次
どの年代は、なに世代なのか?一覧でチェック!
みなさんのマーケティングのターゲットは、どれに当てはまりますか? ちなみに私自身は1990年生まれなので、ミレニアル世代のオールドミレニアルです!
1945年~2005年で見ると、大きく8つの世代に大きく分けられます。
年代の区切りや世代の呼称についての定義は国や統計ごとに異なっており、若干曖昧なので目安としていただければと思います。世代の特徴が強く出るのは、ちょうど真ん中のあたりだそうです。
各世代の特徴と行動の傾向をざっくり把握!
では、マーケティングターゲットがなに世代なのかを把握したところで、各世代の特徴を見ていきましょう!
<団塊世代>
年代:1945年頃~1949年頃
現在の年齢:78歳~74歳前後の方
●特徴
・今でいう社畜的な働き方をしており、戦後の日本の経済をリードしてきた自負がある
・テレビっ子で、流行やアメリカ文化に憧れがある
・仲間が好きで、競争意識が強い
・自分のこだわり、趣味を大切にしている
●消費行動に関わる価値観
・とにかく「新発売」「初上陸」など新しいものが好き
・みんなで!夫婦で!仲間で!といった周りを巻き込む消費行動に反応する
<ポパイ・JJ世代>
年代:1952年頃~1959年頃
現在の年齢:71歳~64歳前後の方
●特徴
・クールな個人主義
・ユーミンやサザンなどの音楽とともに思い出がある
・人生は楽しんでなんぼだ!楽しいことが好き
●消費行動に関わる価値観
・シンプルで定番が好み
・数ある中から、自分のコレ!を選びたい
<新人類世代>
年代:1960年頃~1964年頃
現在の年齢:63歳~59歳前後の方
●特徴
・テレビやマンガに影響を受けたオタク第一世代
・面白いものが好き、ノリも軽めで派手好き
・プライベート重視する
●消費行動に関わる価値観
・ブランドも好み
・遊ぶことにもセンスを求める
<バブル世代>
年代:1965年頃~1969年頃
現在の年齢:58歳~54歳前後の方
●特徴
・コミュ力高めでフットワークが軽い、いわゆるリア充的
・男らしさや女らしさを大事にして、男性はひたすら女性に仕える
・人と違うことがカッコいいという価値観
●消費行動に関わる価値観
・貯蓄よりも消費!
・ブランド志向も強い、見た目にお金をかける
<ジェネレーションX>
年代:1970年頃~1974年頃
現在の年齢:53歳~49歳前後の方
●特徴
・経済の右肩下がりの影響か、ほかの世代よりも冷めている
・両親が送ってきたような生活を送りたいと思っている
・SNSなど流行っているものは、取り入れようと頑張る
●消費行動に関わる価値観
・バブル崩壊や就職難を味わっているので、ブランドものにあまり興味がない
・「コスパ」「時短」「効率」を基準にする
<ポスト団塊ジュニア世代>
年代:1977年~1983年頃
現在の年齢:46歳~40歳前後の方
●特徴
・ポジティブ思考なのに発言はネガティブ
・上司には従うが、一定の距離感を保つ
・やりたいことのためにスキルを磨く意識が高い
●消費行動に関わる価値観
・古いもの、レトロなものを好む
・コンセプトにひかれて購入してしまう
・知識の吸収など自分への投資にお金をかける
<ミレニアル世代>
年代:1983年~1995年頃
現在の年齢:40歳~28歳前後の方
●特徴
・出世とかにあまり興味がない、それよりもプライベート重視!
・周りからどう思われているか結構気にするタイプ
・時間も含む、倹約家
●消費行動に関わる価値観
・お買い物は現金よりカードか電子マネー
・そもそも「所有する」という意識があまりない
・モノよりも体験に対してお金をかける傾向がある
・必要なものであれば、高くても質がよいものを買い長く使う
<ジェネレーションZ>
年代:1995年頃~2005年頃
現在の年齢:28歳~18歳前後の方
●特徴
・デジタルツールは一通り使いこなす
・プライバシーを重視する
・仲間との交流など、オンラインで過ごす時間が長い
・リスクはおいたくない。安全、安心、安定志向
・人の役に立ちたい、感謝されたいといった社会貢献欲が高い
●消費行動に関わる価値観
・口コミやさまざまな評価を調べてから購入
・決め手は実用性
いかがでしょうか? 私自身(ミレニアル世代)は、やはり生まれた年代に近い世代の傾向に当てはまっていました。あなたのターゲットがどの世代か把握できたら、世代別のアンケート結果などオープンにありますので、ぜひ掘り下げて調べてみてください。
消費に対する価値観を理解して企画しよう
マーケティング企画をつくるとき、できるだけ多くのコンバージョンが欲しいと思いますよね。より多くの買うお客さまを獲得するためには、ターゲットを絞って買わないお客さまをつくることが重要です。
そのためには、まずはターゲットに対する理解が必要です!
ターゲットの特徴や消費傾向からニーズを把握して、さらにほかの世代との違いを理解することで、ターゲットへの理解も深まるのではないでしょうか。
マーケティング企画には、今回紹介したような世代を軸にした特徴だけをおさえるだけではなく、多角的な要素も検討することも必要ですが、ターゲットにささるフレーズやオファー検討などの参考になれば幸いです。