コンサルタントのコラム

使ってみてわかった「Google Homeで実現する未来」

GoogleHomeが2017年10月6日に発売されました。

GoogleHomeに注目している企業のマーケティング担当者も多いでしょう。
でも、GoogleHomeによって消費者はどのように変化し、企業としてはどう対応すればいいのかまだ分からないという人が殆どではないでしょうか。

そこで、早速GoogleHomeを購入してGoogleHomeによって消費者の生活はどう変化するのか?
そして企業はGoogleHomeとどう向き合うべきかについて考えました。少しでも参考になれば幸いです。

現時点でGoogleHomeができること

実際に使ってみての感想としては、今現在のGoogleHomeは一部のアプリの操作を音声によって実行できるようになったレベルというものです。音楽を聴くのであれば、「OKGoogle 音楽かけて」といえばspotifyなどの連携アプリの音楽を再生する。音量の調整も「音量を上げて」と言えば出来ます。検索もGoogleの得意分野ですから非常に優秀です。例えば、明石家さんまの奥さんは?と言えば、ウィキペディアから情報を引っ張ってきて●●年まで大竹しのぶさんが配偶者でした。と返してくれます。
しかし、細かい要望には応えてくれない側面もあるようで、渋谷駅まで何分かかる?という質問には「現在地からだと15分で到着できます」と返してくれますが、10時に渋谷駅に到着したいと言っても何も返してくれません。
あくまでGoogleのアプリやそのほかアプリの一部の機能を音声によって操作できるというレベルです。

音声操作のメリットをはすぐに実感できる

しかし、がっかりする必要はまったくありません。むしろGoogleHomeの可能性は非常に高いと感じました。まず音声による操作に恥ずかしさを感じるのではと思いましたが意外とすぐに慣れてしまいます。日本人は音声で操作することに恥ずかしさを感じる傾向があるというニュース記事がありましたが使ってみるとそんなことはないと感じます。

それよりも、音声で操作するメリットはすぐに実感することが出来ました。わざわざスマホをいじって音楽をかけたり、タイマーをセットするより、言葉1つで事足りるのは「思った以上に楽で便利」でした。よくある感想で申し訳ないですがGoogleHomeを使い出したらスマホアプリには戻れません。アプリを操作することが面倒になってしまいます。あれやこれも音声で操作出来たらいいのにと思ってしまいます。

今はまだ対応するアプリが少ないので音声操作のメリットを享受できる範囲が狭いですが、今後対応するアプリが広がれば一家に一台の時代が来てもおかしくはないでしょう。GoogleHomeも含めこの種のAIスピーカーと呼ばれるデバイスが普及するかどうかは対応するアプリがどれだけ増えるかに大きく影響を受けると思われます。
※ちなみに、GoogleはGoogleHomeのSDKを既に公開しています。

GoogleHomeで実現するかもしれない未来

では、企業としてはGoogleHomeをどう活用すればよいのでしょうか?いくつか考えてみました。そうすることで企業がどのようにGoogleHomeを活用できるかが見えてくると思います。現時点では、GoogleHomeを通じてモノを買ったり、自社データベースと連携するようなアプリは存在しないですが、今後必ずそうなる日がやってくるでしょう。下記に記載した活用例もGoogleHomeでモノを買ったり、自社データベースと連携して顧客体験を向上させるものです。

Eコマース企業のGoogleHome活用シーン

例えば、Eコマース企業がGoogleHomeを活用するのであれば、アプリの通知機能のように企業側から音声で継続購入の通知をして継続購入の促進ができるようになるでしょう。例えば、こんなことが出来るようになるはずです。

・(GoogleHome)そろそろ飲料水がなくなる時期です。注文しますか?
・(あなた)はい。注文します。
・(GoogleHome)かしこまりました。1000円分の飲料水を注文します。パスコードをお願いします。
・(あなた)●●●●
・(GoogleHome)注文が完了しました。3日後に到着予定です。配達希望時間帯はありますか?
・(あなた)19時ごろがいいな
・(GoogleHome)かしこまりました。3日後の19時に配達するように手配しました。

過去の購入履歴と購入頻度から何がいつ頃なくなりそうかを分析し音声で通知する。消費者も音声だけで継続購入が出来る。このようなことが出来るメリットは、企業にも消費者にも大きいでしょう。わざわざ入力フォームに入力する手間がなくなります。ちょっとしたことかもしれないですがこの便利さはGoogleHomeを使ってみるととてもよくわかります。

スポーツ用品メーカーのGoogleHome活用シーン

スポーツ用品メーカーであれば、各々の利用者の状況に合わせたトレーニング内容を通知したり、利用者は音声で今日のトレーニング内容や食事内容を入力することが出来るようになるでしょう。例えばこんな感じです。

・(あなた)OK Google 今日の予定は?
・(GoogleHome)今日は10時から会議です。また、今日のトレーニングは30分のランニングと筋力トレーニングを5セットです。

   ・・・・トレーニング完了後・・・

・(あなた)OK Google トレーニング完了。ランニング30分と筋力トレーニング3セット。
・(GoogleHome)かしこまりました。トレーニング内容を登録しました。今日の食事の内容をお聞かせください。
・(あなた)朝はパン2枚。昼は生姜焼き定食。夜はパスタ。
・(GoogleHome)かしこまりました。少しカロリーオーバーかもしれません。明日は食事を出来る限りカロリーを控えトレーニング量を増やしましょう。マラソン大会まであと60日です。引き続き頑張りましょう!

このようなコミュニケーションは、文字よりも音声によるコミュニケーションの方が圧倒的に効果があると思われます。テキスト情報よりも人の声の方が頑張ろうと思えるのではないでしょうか?さらに、好きな芸能人の声で話しかけてくれるのであればモチベーションはまったく違うものになるはずです。数年前にAXEが女性の声でモーニングコールしてくれるキャンペーンを実施したことがありましたがあのキャンペーンの効果は絶大でした。

GoogleHomeに音声メッセージ機能が追加されたら面白い

現時点ではGoogleHomeからメール送信することはできないですが、そのうちGoogleHome用の音声メッセージ機能がGメールに追加されるのではないかと勝手に思っています。そうするとこんなことが可能になるかもしれません。

・(GoogleHome)おかえりなさい。音声メッセージが1通届いています。Googleからのキャンペーンメールです。開封しますか?
・(あなた)開封して
・(GoogleHome)かしこまりました。

     ・・・『ラジオCM』のようにキャンペーンの案内が流れる・・・

・(GoogleHome)キャンペーンに応募することが出来ます。応募しますか?
・(あなた)はい。応募します。
・(GoogleHome)かしこまりました。Googleのキャンペーンへ応募完了しました。

これもテキスト情報と音声では圧倒的に音声の方が訴求効果は高いはずですし、消費者にとっても応募が圧倒的に楽です。GoogleHomeに個人情報が登録されていて、誰の声かをGoogleHomeが認識できるからこそ実現可能なことです。
家族で利用することも問題ないでしょう。

GoogleHomeでもこれまでのアプリ開発の経験が活きてくる

上記に書いたことは、現在スマホアプリを操作することで実現していることです。特に驚くこともないと思います。スマホやPC操作しなければ出来なかったことが音声で出来るようになっただけです。だから、企業担当者はアプリ開発するようにGoogleHomeと向き合って問題はないと思われます。そのため、今すでに実現しているようなパーソナライズも実現可能でしょう。属性データ・購買データ・行動データから音声メッセージの声、内容、BGMを各々のお客様に最適化することでCV向上を図れるはずです。GoogleHomeになったからといってやるべきことが大きく変わることはないと考えられます。

データを活用したマーケティングは今後も変わらず重要

そして、GoogleHomeが広く普及したとしてもマーケティングが引き続き重要視されることに何ら変わりはないでしょう。コミュニケーション手段として音声が加わるだけであって「顧客を理解し、適切な施策を考えるこれまで通りのやり方には変化はない」と思われます。しかし、この新しいチャネルの特性を熟知することは多少時間がかかるかもしれません。ここはトライアンドエラーを繰り返す必要があるでしょう。こういう新しいチャネルの特徴をいち早くキャッチして適切な手段を見出すことが出来れば大きな利益を得ることが出来るかもしれません。

また、データを活用する重要性もGoogleHomeが普及しても変わらず重要です。前述のように音声メッセージの最適化を目指すことはCVを向上させる意味で重要になるはずです。そのため、最適化を支えるデータ活用は引き続き重要になります。今後、生活者がどのように変化しようとデータを活用したマーケティングは企業にとって必須の課題になります。今のうちからデータ活用を進めることは決して無駄にはならないでしょう。



執筆者:赤沼悠介
株式会社ジェネシスコミュニケーション
プロデューサー


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