新しい消費のあり方は、サブスクリプション型で『所有よりも「体験」を重視』する!
今回は、変わりゆく消費のあり方について、自身の音楽視聴スタイルの変化をきっかけに事例を読み解きつつ考えてみました。
「買う」だけじゃない。進化していくモノの買い方
iPhoneユーザーなのに、音楽はiPodで聴いていたのですが、壊れてしまいました…。仕方ないので、ここ数年で定着しつつあるサブスクリプション型の音楽再生月額サービスをお試し中です。
昔は、好きなアーティストだけ購入して、ほかはレンタルしてきてMDに録音して、って感じでしたが、今はレンタルして聞いているひとはほとんどないのではないでしょうか?(好きなアーティストのCDを買って売上に貢献するとかは別として。)
音楽とかDVDのレンタルは今までも一般的ではありましたが、多くのモノ、車や洋服などは買って所有するというのが当たり前でした。ですが、最近は買うモノによって、買い方を分けることが普通になりつつあります。所有せずに「レンタルする」「シェアする」「利用する」とさまざま。音楽は月額サービス、車はごくたまにしか乗らないからカーシェアリングで十分。などなどサービスを使い分けて賢くお金を払う、といったように進化しています。
新しい買い方のサービス事例を3つご紹介
最近では、TUTAYAがネットで動画見放題、旧作DVD借り放題のTUTAYAプレミアムをはじめましたね。ほかにも月額サービスで面白そうなものをいくつかご紹介します。
コーヒーやサンドイッチを買うのと同じような気軽さで車をレンタル
「Drive to Go by Toyota」
名古屋にあるトヨタが運営するカーシェアリングカフェ。「1時間1,000円パック」や若年層利用者促進のため、低価格な「学割制度(25歳以下も対象)」が設定されているそうです。車を借りてそのままキャンプへGOできる、アウトドアグッズの無料貸し出しも!
車を持つことがステータスではなくなってきている、今の時代にあったサービスですね。
Drive to Go by Toyota: https://drivetogo.jp/rent/
※出典:https://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/18884664
周辺の余剰食品を月額1,980円でテイクアウトできる「Reduce GO」
「Reduce GO」は、食品ロスを減らしたい飲食店と、タイムセールの食品を安く購入したい利用者をマッチングする今までにないサービス。利用者は、月額料金 1,980円だけで毎日2回注文が可能なので上手く活用できれば、かなり食費を抑えられそうです。一人暮らしの男性にはぴったりなのでは?
利用するときはアプリにて、3タップで注文が完了。対応エリアは順次拡大予定(現時点では東京23区エリアのみ)で、サービスローンチは2018年の春とのこと。食品を扱うので、いろいろとクリアしないといけない問題や懸念点はあると思いますが、今までにない取り組みなのでローンチ後どうなっていくのか楽しみです。
※Reduce GOは2021年1月29日で、サービスを終了※
Reduce GO :https://reducego.jp
※出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000025367.html
【日本未上陸】映画好きによる映画好きのサービス月額制の映画館通い放題
「MoviePass」
アメリカで2011年に開始し、1日1本まで2D映画を提携先の映画館で観られるサービス。月額は9.95ドル。以前は月額50ドル程度だったのを最近値下げしたところ、会員は15万人突破したそう。
映画館から客足が遠のくなかで、とくにミレニアム世代(1980年代半ば~2003年生まれ)に結構受け入れられているようです。
オンラインのHuluやNetflixとは逆のオフラインの映画館のサービス。今後日本でも、サブスクリプション型が定着すれば日本でも今後導入される…? 上陸してほしい…!
MoviePass:https://www.moviepass.com/
出典:https://www.makeuseof.com/tag/everything-need-know-moviepass/
ほかにも、毎日使うカミソリの定額サービスもあるそうです。このように使用頻度が高いけれども、つい買い損ねてしまうものをサブスクリプション型のサービスに置き換えることで、生活のサイクルも整い買う手間も省ける。忙しい現代人にとっては効率的です。今後このような日常使いするモノでは、サブスクリプション型は増えていくと思います。
モノよりもコトや体験を重視するように
今までは、モノに対してお金を払って購入して所有してきましたが、サブスクリプション型は、モノではなく月額料金を払って、体験する価値を得ているように感じます。
利用者側は、モノよりもコト、体験や価値を重要視するようになってきているのではないでしょうか。
このような消費者の行動の変化は、販促を企画検討するときにはおさえておきたいですね!