【マーケティング担当者の新しい課題】音声検索でヒットさせる言葉の選び方[2つのポイント]
皆さんはスマートフォンやタブレットで音声検索をしたりしますか?
私は、何を調べているか他の人に聞かれてしまうことに抵抗があって、正直あまり音声検索を使っていないのですが、老眼が始まっている友人や、同僚のお子さんでまだ文字の読み書きがあまりできない子供は音声検索を活用しているということを耳にします。細かい字が苦手な人が音声検索に頼ったり、音声検索に慣れた世代が購買層になるのもそう遠い未来ではないかもしれません。
こうした音声検索する人が増えてきたために、企業として対策をするところも現れてきています。つまり、これまでの「手で入力する場合」と「音声で入力する場合」は使われるキーワードが異なるため、音声検索されることを意識したキーワードをコンテンツに含めるようになってきているのです。
今回の記事ではそんな「音声検索を意識したコンテンツ」を考えるためのヒントとなる、「音声検索を意識した言葉選び」を考えていきたいと思います。
(1)5W2Hのパターンを押さえる
では、音声検索に対応しようとするときどのように考えるべきでしょうか?
皆様ご存知かとは思いますが、5W2Hとは「When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)、How(どうする)、Why(なぜ)、How much(どのくらい)」のことです。ビジネスの現場では情報のヌケモレをなくすために使用されますよね。音声検索を考える際に、この5W2Hはとても役に立ちます。
音声検索は聞き間違いの宝庫。滑舌が悪いと聞き取ってもらえなかったりするので、短い条件と目的で検索しようとする傾向があります。「いつ行けるお店」「どこにあるお店」「だれ(どんな人)と行けるお店」「何が売っているお店」「いくらくらいの●●」など、5W2Hの質問パターンに対応できるようにしておくと、音声検索で反応してもらえやすくなります。まずは「5W2Hのどのパターンで検索されてもヒットする」ことをしっかり検討しましょう。
(2)耳なじみのある形容詞やキーワードをカバーする
検索とはいえ言葉を発する場合には、普段の会話で使っているキーワードが口に出しやすいものです。
例えば「かわいいパンケーキのお店」や「インスタ映えするデートスポット」など、日ごろ”話し言葉”としてよく耳にする「かわいい」などの形容詞や、「インスタ映え」などのキーワードをカバーする様に意識していきましょう。
しかし自分の普段話している感覚や、自分の周りにいる人たちが使う言葉に頼るだけではいけません。そこはきちんとターゲットを意識して、顧客となり得る人たちが「普段どんな言葉選びをしているか?」に聞き耳を立ててみましょう。おのずと必要なキーワードは耳に入ってくるはずです。会話の中でもしっかりアンテナを立てて、情報収集に励みましょう。
また、検索するであろうシーンも念頭に置くと、さらにキーワードのイメージがつきやすくなります。ビジネスシーンなのかプライベートなのかで意外と言葉選びは変わってきますよね。ターゲットやシーンを考慮して「会話の中で使う形容詞やキーワードをカバー」していきましょう。
まとめ
単純なキーワードだけではなく、そこに至る行動や気持ちを考えて、どんな状況で、どんな言葉を使って、どんなふうに検索するか?また口に出しやすい、発音しやすいキーワードは何かを考えながら対策を講じることが必要になってきました。
また、人間の話し言葉を認識する技術が発展した結果、「●●はどこ?」と音声検索するとページの一覧を表示するのではなく、地図を表示させるなど、人間の話し言葉を高度に理解することができるようになりました。このような技術の進歩によって、ユーザーの検索する方法は「書き言葉」から「話し言葉」へ変わってきています。このユーザーの変化を逐一捉えコンテンツを作成していくことが今後さらに求められてくるでしょう。
今回ご紹介した2つのポイント
- 5W2Hのパターンで考える
- 会話の中で使う形容詞やキーワードをカバーする
今後、音声検索はますます活用の場を広げていくことが想定されます。音声検索に意識を向け始めるなら今ではないでしょうか。
さあ、来る日に向けての備えをはじめましょう!