HubSpotでシナリオ設計するその前に~まず最初の一歩を踏み出す~
マーケティングオートメーション(以下MA)で使いこなせない2大機能にあがってくる「スコアリング」と「シナリオ設計」※1。今日はそのシナリオ設計についてノウハウをお伝えできたらと思い筆を取りました。HubSpot以外のMAをお使いの方にもヒントになるよう、直接MAのツールで設計をする前のお話をさせて下さい。
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シナリオ設計の前に機能の確認
多機能ツールを購入しても、実際に使いこなせないなんてことはよくあります。同じアプリケーションソフトを使っていても『そんな機能があるんだ!』と仕事の出来る人の操作やファイルを見て驚くこともあるものです。
まずは初心に戻って、シナリオ設計で使える機能を確認しましょう。機能を使いこなす前に、機能を知る。当たり前のようですが、機能改善が行われるWebアプリケーションは、自分が知らない間に使いやすくなっていたりしますので、設計前には今一度ツールの機能を眺めてみることをオススメします。
機能の組み合わせを考えてみる
眺めていても勝手に設計はされませんが、機能の組み合わせから、何が出来るのか?シミュレーションをしてみませんか?
メールやオウンドメディア記事、企画提案書を書く時にも当てはまることですが、全体の構成や骨子を考えずに『書こう!』『作ろう!』という最初の思いや気持ちだけで進めると途中でまとまらなくなったり、最後まで書ききれないことも多々あるものです。
そして、手早く企画書を作成する先輩は、過去に作ったテンプレートデザインを持っていたりと、けしてゼロからすべてを作ろうとはしていませんよね?
それらと同じようにMAのシナリオ設計も、準備やシナリオの骨子の検討が必要です。
実際にそのシナリオを動かすかどうかは別として、設計を行う前に、機能を組み合わせてどんなことが出来るか考えることが重要なのです。
【例】ステップメールのシナリオを作成してみる
大きな流れは、このように特定のトリガー(フォーム入力等)を起点にメールが何回かにわたり送信されるものがステップメールではないでしょうか?
同じフォーム入力をトリガーにしたとしても、遅延を1日後にするのと、サービスや商品のメンテンナンス時期に合わせて、半年、1年と遅延の幅を変動させるたけで、同じステップメールでも違うシナリオ設計になるのです。
【デイリー配信】
【半年毎の配信】
またメールの開封の有無を問わずに次のメール配信を行うことも出来れば、読んだ人に確実に次のメールを届ける為に、遅延の条件とは別にメール開封を条件に組み込んだり、メール内に【次のメールへ進む】といった仕掛けもすることが出来るでしょう。
ステップメールで十分にナーチャリングがされると考えるサービスや商材でしたら、フォーム入力後の内部通知メールはマーケティング部宛に、最後のステップメールが配信されたタイミングでは営業部宛にと、内部通知で知らせる部署を変えてみても良いかもしれません。
このようにマーケティングオートメーションツールと向かいあって、まだ機能しか見ていませんが、もしかしたら色々とアイディアが浮かんでいる人もいるでしょう。
最初はツールベンダーが設定したシナリオだけかもしれませんが、それを自分なりにカスタマイズしたり、手を動かしながらシナリオ設計を身に着けていくなかで、MAのシナリオ設計も使いこなすことが出来るようになる!最初の一歩です。
私自身、先輩達が設計された様々なシナリオが設定されたHubSpotのワークフローを見ては『こう使うのか』『この部分はまたコピーして使おう』なんていつも学んでいます。
自分自身でいくつかのシナリオを設計するようになった頃には、「シナリオ設計」は使いこなせていない機能ではないかもしれません。
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