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あなたもHubSpotマスター!(11)GA4でコンバージョン計測~サンクスページのあるフォーム

HubSpotの使い方について色々と連載しているHubSpotマスター。本日は今年7月に測定が停止されるUAに替わってGA4でコンバージョンを計測する方法についてです。

GA4の導入設定や、HubSpotフォーム作成方法ではなく、今回は、Googleタグマネージャー(以下GTM)やGA4の設定によってHubSpotフォームでのコンバージョンをGA4のコンバージョンイベントとしてデータを取得する方法についてです。また、マーケの強化書編集部ではこうやって設定したら出来たよ!という話題なので、別の方法でも測定が出来たり、同じように設定してもコンバージョンが計測できない場合もあるかもしれません。その旨はご了承ください。

※注意※フォームに入力されたデータからユーザー属性を取得するユーザープロパティの話題はありません。

目次

サンクスページのあるフォームのコンバージョンイベント設定

サンクスページのあるフォームとサンクスページのないフォームを比べた時に、サンクスページのあるフォームのコンバージョンデータを取得するのは比較的簡単だと思います。

サンクスページのあるフォームのコンバージョンは厳密には、フォームデータが送信されたタイミングではなく、フォームデータの送信後に表示されるサンクスページが表示されたタイミングを計測していることになります。

なぜならばHubSpotで作ったフォームは、GA4の拡張計測機能イベント(form_start、form_submit)ではデータ取得されないので、サンクスページのURLを条件にしてカスタムイベントの作成が必要です。

フォーム入力後、サンクスページが表示される(ページが切り替わる)

サンクスページのあるHubSpotフォームの設定を確認しましょう

HubSpotフォームの[オプション]で訪問者がこのフォームを送信した後のアクション●別のページにリダイレクトが選ばれており、サンクスページのURLが指定されています。

HubSpotフォーム[オプション]から送信した後のアクションの設定画面

マーケの強化書では様々なダウンロードコンテンツがあり、コンテンツ毎の個別にHubSpotフォームを設置しています。フォーム毎のコンバージョンはHubSpotで確認するとして、それらのサンクスページが表示されたというイベントをまとめてデータ取得したいと思います。

これからGA4のみでカスタムイベントを作成する方法とGTMとGA4でカスタムイベントを作成する方法2つをご紹介します。GA4のみの設定でうまくいかない場合にはGTMの利用も検討してください。

GA4のみでカスタムイベント作成

サンクスページが表示された際のコンバージョンをGA4で計測する為には

1)GA4でカスタムイベント作成
2)GA4で【1】の作成したカスタムイベントをコンバージョンに設定

の2つが大きな流れです。

1-1)管理→データの表示→イベント→[イベントの作成]をクリック

1-2)[作成]をクリックし、イベントの作成画面で、カスタムイベント名、一致する条件を設定する。

カスタムイベント名:イベントに新しく名前をつけます。

一致する条件は[条件の追加]を押して2つの条件を設定しましょう。

【パラメータ】   演算子 [値]
・【 event_name 】 次と等しい [ page view
・【 page_location 】 次を含む  [ thanks

上記の条件を日本語に訳すなら、page viewイベントが発生した時にそのpage locationページのURLには、thanksの文字を含む。と言ったところでしょうか?

サンクスページにthanksという文字が入ってない場合は、条件の値の中にサンクスページを指定する任意の文字を入れてください。

2)イベント一覧から[キーイベント(コンバージョン)としてマークを付ける]をONにする

マーケの強化書では【1】でカスタムイベントをCV_DLcontentsという名前で作成しました。既存のイベントの一覧のなかからclickやfile_downloadと同じように、キーイベントとしてマークとつけるをONにしたら、設定はお終いです。※GA4はコンバージョンをキーイベントという表記に変更しています。

データ収集しイベントがレポートに反映されるまで時間がかかるので、GA4のレポートにデータが反映されるまで数日待ちましょう。

GTMでGA4のカスタムイベント作成

では次はGTMを使ってサンクスページのあるフォームのサンクスページをコンバージョン計測してみましょう。

サンクスページが表示された際のコンバージョンをGA4で計測する為には

1)GTMでトリガー設定
2)GTMでタグ設定
3)GTMで作成したカスタムイベントをGA4のコンバージョンに設定

が必要です。では実際の設定を画面と一緒にみていきましょう。

1-1)GTMの[トリガー]から[新規]をクリック。

1-2)[トリガーの設定]をクリックし、[トリガーのタイプを選択]で[ページビュー]を選ぶ。

1-3)トリガーのタイプ選択後、このトリガーの発生場所で、●[一部のページビュー]をクリックし、サンクスページが当てはまる条件を指定する。

マーケの強化書では、サンクスページにはthanksが含まれるので

[PagePath▼][含む▼][thanks] と設定しています。

青文字の+をクリックすることにより複数条件を&条件で追記可能です。

無題のトリガーとなっている名称を変更して[保存]をクリックする。

GTMのトリガー設定は以上です。次はタグ設定を行います。

2-1)GTMの[タグ]から[新規]をクリック。

2-2)[タグ設定]のタグタイプを選択で[Googleアナリティクス:GA4イベント]を選ぶ。

2-3)設定タグ・イベント名・イベント パラメータをそれぞれ設定する。

設定タグは、GTMと結びつけるGA4を指定します。GA4を設定しているタグを指定するor手動指定したIDの下の測定IDにGA4のID(G-からはじまるID)を入力します。

イベント名は、GA4に送られるカスタムイベント名となるので気を付けて命名しましょう。

イベントパラメータはイベント名と一緒にGA4に送るデータです。

ちなみに、マーケの強化書ではタグを下記のように設定しました。

イベント名:DLcontents
イベントパラメータ
パラメータ名:event_name
値:page_view
トリガー:1-3)で作ったトリガーPagePath=-thanks-dl

3)GTMで作成したカスタムイベントをGA4のコンバージョンに設定

GTMで作成したカスタムイベントをGA4のコンバージョンに設定するのは上記で記した方法と同じになりますので、説明は省略します。しかしながら、GTMでタグを設定したらGTMのプレビューとGA4のデバッグ2つの確認は行っておきましょう。

3-1)GTMプレビュー確認

プレビュー画面で、作成イベントCV_DLcontentsが TagFiredの欄で確認できる

3-2)GA4デバッグ確認

管理→DebugViewでGTMから送られたCV_DLcontentsが確認できる。
コンバージョンイベントに設定されているので緑色旗マーク。

個人的な体感にはなりますが、GTMのプレビューはほぼリアルタイムで処理され表示されているのに比べて、GA4のデバッグは数秒から数分位処理を待たされタイムラグが発生します。

フォームにデータを入力してサンクスページが表示されるのを確認するのが王道とは思いますが、コンバージョンはサンクスページの表示に対してイベントを発生させているので、サンクスページのURLを直接入力して簡易に確認する方法もあることも記しておきます。

HubSpotからコンバージョンを確認する

GA4でHubSpotフォームのコンバージョンイベントを設定する話をしていますが、もちろんHubSpotのフォームでパフォーマンス確認は可能です。

フォームのステップ毎(ページ訪問回数→フォーム表示あり→入力操作あり→送信済み)に確認出来たりまた、フォームが複数個所に設定してある場合はコンバージョンページ別にフォームのパフォーマンスを確認することが出来るので、GA4で数値が取得されるまで時間がかかるタイミングはHubSpotのパフォーマンスを直接確認することもおさえておきましょう。

HubSpot[フォーム]→[パフォーマンス]でページ毎のコンバージョンは確認できる

サンクスページのないフォームのコンバージョンイベント設定は別記事

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株式会社ジェネシスコミュニケーション

ジェネシスのマーケティングプロフェッショナルが編集を担当。独自の視点で厳選した実践的ナレッジをお届けいたします。

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