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HubSpot 無料ツールを試してみた【後編】

前編では、マーケティングオートメーション(以下MA)HubSpotの無料ツールの魅力についてお伝えしました。

今回は、後編としてHubSpot無料ツールを使い始めた後の話です。

MAツールの乗り換えを検討されている方、無料ツールを使い続けたいと考える方もお読みいただければと思います。MAのシナリオが使いこなせないと思っている方へのちょっとしたヒントも掲載してます。

目次

HubSpotの料金はどれくらい?乗り換えたら安くなるのか?

では、無料ツールから有料された機能を使うことになるのは、いつごろでしょうか?

  • リストやPV数が無料ツールの上限に達した時?
  • マーケティングオートメーションの自動化の機能を使いたくなった時?
  • 無料ツールのHubSpotのロゴが自社のブランド戦略的に気になる時?

色々と考えられますが、投資効果が有料ツールを導入しても得られるという確信を得た後に、予算確保に動く時ではないでしょうか。
実はHubSpotの料金体系、MarketingHubの月額料金でも、(2021年8月現在。年払いの割引あり)

・Starter     ¥6,000/月(~1,000コンタクト)
・Professional ¥106,800/月(~2,000コンタクト)
・Enterprise  ¥384,000/月(~10,000コンタクト)

※2022年9月1日に、Marketing Hub Enterpriseの価格を¥432,000/月に引き上げ予定。

とStarterとProfessionalとでは金額や機能の面で大きな開きがあります。

金額面ですが、Starterでは、年額換算で72,000円ですが、Professionalでは、年額120万以上と、大きな投資になります。無料版からの変更でいきなりProfesionalを選ぶのは少し難しいかもしれません。

機能的な差ですが、残念ながらStarterではマーケティングオートメーションの醍醐味である本格的な自動化(シナリオ・ワークフロー)は使えません。

また、コンタクト数でもStarterでは~1,000コンタクトまで、Professionalでは~2,000コンタクトまでと差がつけられています。弊社ではProfessionalを使っていますが、名刺交換で集めたコンタクトとWEBサイトのフォームを通過したコンタクトだけでも、2,000という数字は定期的にメンテナンスを掛けないと上限に達してしまう数字です。
実際にHubSpotをつかってやりとりをする顧客のメールアドレスがどれくらいあるのか?保有しているメールアドレスの全リストをHubSpotに登録する必要があるのか?の見極めは重要になってきます。

※配信リストについては「その配信リスト、改善の余地あるんじゃない?」もご覧ください。

※Starterでもシンプルなワークフローが2022年春の機能拡充で組めるようになりました。シンプルなワークフローの使い勝手は、(8)フォームの自動化(9)メールの自動化、でご紹介しています。

有料化に向けてのステップアップ

マーケティングツールと施策のステップアップを仮に下記の手順で考えるのであれば、

ステップ0:無料ツールの導入、HubSpotの使い勝手の検証
ステップ1:メールを中心とした顧客コミュニケーションの確認
ステップ2:自社Webサイトとメールでのコミュニケーション設計
ステップ3:マーケティングオートメーションの活用

ステップ2からステップ3の間には、オウンドメディア運用やより複雑なメールマーケティングやコミュニケーション戦略の検討が求められているでしょう。その時にこそ、マーケティングオートメーションの導入をHubSpot Profesionalへの有料化を検討してください。

乗り換えを検討している担当者の場合には、ツール導入以前に既存ツールとの機能比較を行う必要があります。
簡単な使い勝手、雰囲気ぐらいでしたら無料ツールでも体験できますが、今実施しているシナリオが動かせるのか?機能を比較して遜色はないのか?今実施しているコミュニケーションシナリオを見直す必要があるのではないか?と様々な視点からの検証が必要になるかと思います。

そんな時は、様々なツール導入支援や運用に関わっている弊社のようなプロにご相談ください

マーケティングオートメーション シナリオの代替?!

MA導入を勧める会社であれば、オートメーション、自動化のシナリオを組めることを最大の魅力として伝えてくるかもしれません。しかしながらオートメーションシナリオを組んで接客をしても効果が少ない場合、ツールの費用対効果がそれほど見込めない場合も正直あると思います。そんな時の代替方法をこっそりお教えしましょう。

シナリオではなく、配信対象者をセグメントし、予約配信メールで送信する。

もちろん複雑なシナリオやプロパティに値入れるといったことは手間暇が増え難しいのですが、

『メールAを開封した人に対して、1週間後に、メールBを送る。』というシナリオであれば、『メールA開封者&メールB非配信者』というセグメントを作成し、1週間後に予約配信するのはいかがでしょうか?

メールAがフォームからの入力のように五月雨で対象者に送られるものであれば、メールBも複数回に渡って送信する必要はあります。
その際は、メールB配信者を送信する毎にリストとして足し上げ、1週間に1回、メールBを複製し予約設定を行いましょう。

シナリオで自動的にコミュニケーションを行うのも確かに便利です。しかしながら、2回目のメール配信の中に、「先日お世話になった顧客がいる」「この顧客には別資料がより伝わる」といった個別の事情がある場合には、無理にシナリオを使うよりも、個別の対応、One to Oneメールを送った方が良い場合もあるハズです。
弊社でも実際、先日セミナーを開催した際のメールコミュニケーションはHubSpotのワークフロー、シナリオではなく、予約配信メールを用意しました。なおかつ予約配信メールを送らず、担当者が個別対応することも検討しながら裏で準備していました。

MA、マーケティングオートメーションの自動化という言葉の魅力に負けて導入したけど効果が出ていない、ベンダーが設定したシナリオだけが動いてて、シナリオが今の実際の業務に即していない。そんな時は今一度、マーケターと営業の関係を見直すように、MAツールの使い方やシナリオも見直してくださいね。

様々なツール導入支援や運用に関わってきた弊社なら、御社の予算やマーケティング活動の現状にあわせて適切なツールのご提案もさせていただきます、お気軽にご相談ください

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