あなたもHubSpotマスター!(9)メールの自動化、シンプルなワークフロー [前編]
ツールの新機能を試す時間はありますか?忙しいマーケターのあなたに代わってどんな機能なのかを確認してみました!
自動化、ワークフローの話題は、『(4)HubSpotを使いこなす~ワークフロー編~』でも触れておりますが、今日はメールの自動化についてです。ちなみにフォームで設定できる自動化、シンプルなワークフローについては『(8)簡単ステップメール』で御紹介しています。
- 目次
メールの自動化って何?
ある日、メールを作っている時に気付いた新規機能。緑色の【新規】って文字が目に飛び込んできました。
見つけた日は時間もなく『なんだろう?』と思っていましたが、色々と調べてみると実はこの機能、Marketing Hub Starterの方も使えるらしいので、「高い料金を払ってないから、HubSpotのワークフロー組めないし自動化、マーケティングオートメーションの恩恵が受けられない…」なんて考えていた方に朗報です。
ぜひMarketing Hub Starterの方も、ワークフローの醍醐味に触れてください。そして、ProfessionalやEnterpriseでワークフローに親しんでいた方にも役立つ使い方を一緒に考えていきましょう。
シンプルなワークフロー
このシンプルなワークフローは作成手順としては、[メール編集画面]→[自動化]をクリック後、HubSpotの画面上で2つ提示されています。
・コンタクトをリストに追加【このワークフローを作成】
・独自のシンプルなワークフローを作成【新規ワークフローを作成】
メールからのワークフローで最も使うであろう、Eメールにクリックした場合のリストに追加までのワークフローまでが事前に組まれている推奨されているワークフローと、最初のトリガーから独自にカスタム設定出来るシンプルなワークフローです。
まずは、推奨されているワークフローを確認してみましょう。
[トリガー]リンクをクリックした
[アクション]静的リストに追加
メールを作っていて[自動化]→[このワークフローを作成]の2クリックでここまでのワークフローが組めるのは嬉しいですね。
メールを送った後の相手のリアクションまで考えながら、どんな伝え方をすれば良いか?どんな言葉ならクリックしてもらえるのか?メールを作成時の意識も変わっていきそうです。
コンタクト登録トリガーは変更出来ませんが、最初のアクションである静的リストに追加は[アクション]→[編集]をクリックして静的リストを指定してください。
静的リストを追加するためにも、事前に静的リストを作っておく必要があります。
静的リストは、[コンタクト]→[リスト]→[リスト作成]、リスト名を入力し、静的リストを選んだら、[次へ]→[リスト保存]の手順で作成可能です。
手順は難しくないので、社内での静的リストの命名ルールを明確化し、何のために何に使っているリストかは分かるようにしておくとリスト数が増えた場合にも管理がしやすいと思います。
この推奨されているワークフローでは、静的リストに追加のアクションの後に(+)をクリックしてアクションを追加していくことも可能です。
HubSpotでのメール配信後のセオリー?!
ここからは私の推測になりますが、何故このワークフローが推奨されているのか?について考えてみました。
・HubSpotユーザーのワークフローニーズとして一番多い
・メールをクリックしてくれた相手を攻めるのが正攻法
の2点ではないでしょうか?
ニーズが多いものを開発し実装するのはHubSpotのベンダーとして正しい姿勢と思います。裏を返して考えると、メールを送ったらなんらかのシナリオを組むと言うことをHubSpotユーザーが当たり前に考えている可能性さえあるのです。つまり、メールを出しっぱなしにするのは営業機会の損失、もったいないのです。
そしてこの推奨ワークフローのトリガーがメールクリックであるように、メールを開封し内容を読みクリックしてくれた相手にこそ、なんらかの働きかけを行うのが良いということです。クリックする行動=こちらから提供した情報になんらかの興味関心を持っている、つまり確度が高い顧客になるのでしょう。
当たり前と言えば当たり前ですが、マーケティングオートメーションツールをメールツールにしない為にも、メールを送るならワークフローを一緒に組む。メールをクリックしてくれた相手に次ぎはどのような手を打つべきかを常に考えておく。ということを今後の定石としたいものです。
次回は・・・
次回では、推奨ワークフローではない、独自でカスタム設定が可能な独自のシンプルなワークフローについてみていきましょう。