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シェアNo1マーケティングオートメーションツール。HubSpot

デジタルマーケティングを実践する上で必要不可欠とも言えるマーケティングオートメーション(以下MA)。2022年現在日本でも様々なツールが存在しますが、今回は、海外シェアNo1ツールであるHubSpotについて紹介をしたいと思います。

この記事では、Hubspotの導入もしくは乗り換えを検討されている方向けに、Hubspotとは何ができるツールかについてを説明します。既に導入されている方向けには、HubSpotの使い方やTipsなどの別記事をご確認ください。

【製品シェア データ出典】
・マーケティングオートメーション海外シェア 1位、38.45% (2022年11月調べ)
Marketing Automation Market Share Report | Competitor Analysis | HubSpot, Active Campaign, Adobe Experience Cloudより
・国内マーケティングオートメーション国内シェア 3位、11.8% (2022年10月)
Webサービス調査レポート2021年12月度 Webサービス調査サイトで検出された マーケティングオートメーション – 教えてURLより
目次

HubSpotの設立経緯とインバウンドマーケティング

いきなり脱線しますが、HubSpotの生れた経緯を追ってみます。物語は二人の学生の出会いから始まります。

・2004年:マサチューセッツ工科大学の大学院でブライアン・ハリガンとダーメッシュ・シャアが出会う。
・2006年:マーケティングの変化に対応するためにソフトウェア会社HubSpotを設立。
・2009年:ブライアン・ハリガンとダーメッシュ・シャアが『インバウンドマーケティング』を上梓。

参考:沿革とビジョン | HubSpot (ハブスポット)インバウンドマーケティング

興味深い点としては、HubSpotがマーケティングの変化に対応するために生まれたツールであるという点ではないでしょうか?2000年代前半にもメールを一斉配信するツールや、顧客管理を行うCRMやSFAのツール(ツールというよりはシステムと呼べるものだったかもしれませんが)は存在していました。そうしたツールからの機能拡張という誕生の仕方ではなく、Hubspotは、そもそもがマーケティングを目的に設計されたツールであるということになります。書籍『インバウンドマーケティング』でもこのように触れられています。

ツールが限りなく存在した。いずれのツールも素晴らしいものだった。
しかし、それぞれのツールを組み合わせる仕事は途方もないものだった。

インバウンド・マーケティングは人々と情報を共有し、有益なコンテンツを生み出し、人々の助けになる事で人々を「引き寄せる」のである。

【増補改訂版】インバウンドマーケティング

つまり、マーケターがインバウンドマーケティングを実現するためにさまざまなツールを使いこなすのではなく、HubSpotというツールを中心にインバウンドマーケティングを実現してもらう。このように考えられて生まれた、このような思想を持って誕生したツールこそHubspotであるということになります。

HubSpot CRMプラットフォームの製品群とは

HubSpotと一言で言っても、どの機能を指すのかは人それぞれ異なるかもしれません。それほどにHubspotの機能は多機能化されています。初めての方が製品ページを見ても、お世辞には分かりやすい…と言い難いのは、それぞれの製品群の違いや、自社に合う機能の選定が難しいからかもしれません。

HubSpot CRMプラットフォームの製品群は、MarketingHub、SalesHub、ServiceHub、CMS Hub、OperationsHub のように名づけられています。そのネーミングから、それぞれ、マーケティング、営業、カスタマーサービス業務、CMS、オペレーション用のHubspotが存在するようなイメージ(下図)を抱かれるかもしれません。

HubSpotの中に個別の製品群が別々にあるわけではない

しかし、HubSpot内に個別の製品群がそれぞれ独立して存在する。ようなことはありません。

HubSpotの様々な機能のなかから、製品を選び時に機能も選び出している


前述のMarketingHub、SalesHubで言えば、マーケティング部門やセールス部門がより使いそうな機能を一括りにしたパッケージのイメージが近いかもしれません。ターゲットである部門が、選びやすいようにHubspotであらかじめ機能を一緒に選定しておいてくれたようなイメージに近いでしょうか。そのため、製品群が異なったとしても、用意されている機能は重なることが多いことがあります。

HubSpotの製品はずっと無料で使えるものから、すべての機能を搭載したハイスペックなものまであり、また多くの他社ツールとも連携が可能です。多機能な製品であるがゆえにHubSpotの全ての機能を理解してから製品選定をするには時間がかかってしまいます。自社のインバウンドマーケティングを実現するにはどのようにHubspotを活用したら良いのか?を少し解きあかし、まずはどのレベルのインバウンドマーケティングを行いたいのか?今は?将来は?と、自社として実現したいことから逆算して必要な機能やHubSpot製品群のどれを選ぶと安くなるのか?を見ていった方が選びやすいかもしれません。

ビジネスに適したHubSpotの導入にお悩みの際は、弊社のようなパートナー企業にお声がけいただければと思います。

HubSpot 製品群と企業活動の関係は?

企業活動の流れとHubSpotの製品群を整理してみると下記の図のようになります。もちろん業種や会社により異なる点もあると思いますが、おおよそマーケティングコミュニケーションの目的とHubspot製品群の対比が分かるかと思います。

企業のマーケティング活動を紐解いてみると、①インバウンドマーケティングや広告、宣伝などにより集めた見込顧客を営業に渡す。②営業が営業活動を行い(管理され)契約や購入に至る。③契約後はカスタマーサービスが顧客対応を行う。④①の活動から③までの活動を串刺しで閲覧し、データを連携し部門間での顧客情報を共有する。⑤顧客毎にコンテンツの出し分けを行う。これらの活動を支える、顧客の動きを把握し顧客とのやりとりを管理する根幹をHubSpot CRMが担っているわけです

例えば、名刺交換などで得られた自社保有のリストをHubSpotへ登録したり、自社サイト上のHubSpotフォームからメールアドレスが登録されたりすると、HubSpot CRMは、メールアドレスを主キーとして、1人1人の顧客情報をコンタクト情報として保存していきます。あくまでもメールアドレスが主キーとなることがポイントです。

HubSpot内部にはコンタクト登録以前のデータも収集されるため、自社ではデータを持っていないコンタクト、非登録のサイト来訪者にポップアップを出すこともできます。しかしながら、Web接客ツールではなくMAなので、匿名のサイト来訪者よりも自社と顧客が接点を持った後の活動に強味があります。

HubSpot製品群は

・Sales Hub・・・・顧客との対話をはじめ、案件管理や見積り作成等の営業支援
・Service Hub・・・顧客とのやり取りを一元管理し、顧客対応チームの強化
・Operation Hub・・顧客情報を集約しプロセスの自動化によって部門間の連携強化
・CMS Hub・・・・・パーソナライズされた顧客体験の為にコンテンツを出し分ける

とそれぞれの製品群で特長となる機能がやや異なりますが、ここでは、マーケティングオートメーションを司る製品群であるMarketing Hubについて料金体系や機能を見ていきましょう。

HubSpot MarketingHubの料金と機能の紹介

無料のHubSpot CRMから、月額6000円のStarter、月額10万円以上のProfessional、そして月額40万を超えるEnterpriseと、4段階の料金体系でMarketingHubは設定されています。(2022年11月現在)

HubSpot MarketingHub 料金と機能

MAの機能を『コミュニケーション(語りかける)』『コミュニケーション(聞く)』『コミュニケーションをする相手を定める』『それらを管理する』4つの機能に大きく分けて考えてみましょう。

無料版では、ロゴマークが表示される、上限数がある、などの制約はありますが、

・語りかける   :ブログ、サイトページ など
・聞く      :フォーム、チャットボット など
・相手を定める  :セグメント、トラフィック分析 など
・それらを管理する:ユーザー管理、広告管理、取引パイプライン など

MAの基本的な機能は無料版でも使えるように設計されています。

有料となるMarketingHubのStarterやProfessional、Enterpriseになると、

・本格的なオートメーション(シナリオ設計)
・動的コンテンツの出し分けによるパーソナライズ
・レポートや外部データとの機能連携の充実
・データベースやプロパティ自由度の向上
・機械学習や人工知能による予測     など

のようにHubSpotを主軸として、顧客の個別対応を自動化しながら、データをより活用し事業を推進していけるように機能が拡充されていくことが分かります。

デジタルツールをあまり運用してこなかった企業がいきなりEnterprise版を導入するケースはまれだとは思いますが(大きな会社だとあり得ますかね?)、Marketing Hub導入の先にマーケティング業務の効率化だけではなく、全社的な事業活動の見直しやDXの推進まで視野に入っているのか?が、より上位機能のサービスを選択するかどうかの1つ見極めとなるでしょう。

HubSpotの製品機能以外の魅力

HubSpotの製品群やMarketingHubの機能について紹介してきましたが、HubSpotの魅力は製品の機能だけには留まりません。

インバウンドマーケティングの概念を体現しているHubSpotのWebサイトへ行くとさまざまな無料ツールや資料が用意されています。また、毎週届くメールマガジンにはマーケティングのヒントがあふれていますので、登録してみるのも良いでしょう。

個人的には、クライアントが導入するまでを書いた、実際のケーススタディが読めるコンテンツがもう少しあると良いなと思いますが、それでも豊富なコンテンツが用意されています。あなたが気になるコンテンツはあるでしょうか?

Case Study Library
 https://www.hubspot.jp/case-studies

非導入者も使えるサービスやダウンロード資料

Website Grader – ウェブサイトのSEOと表示スピードを評価・分析
 https://website.grader.com/ja/

Make My Persona – Free Buyer Persona Template Generator (2022) ペルソナ作成ツール
 https://www.hubspot.com/make-my-persona

無料で使えるHubSpotのEメール用署名作成ツール
 https://www.hubspot.jp/email-signature-generator

Blog Ideas Generator – Free Themes and Titles ブログ アイデア ジェネレーター
 https://www.hubspot.com/blog-topic-generator

Free Invoice Template Generator 請求書テンプレート作成ツール
 https://www.hubspot.com/invoice-template-generator

Free Marketing Plan Template Generator マーケティングプラン作成ツール
 https://www.hubspot.com/marketing-plan-template-generator

81 Free Professionally Designed Templates for Business 無料のビジネステンプレート
 https://directories.hubspot.com/business-templates/

業界標準を理解するビジネス統計 Business Stats Directory: Your Source for Business Performance
 https://www.hubspot.com/industry-data

導入後も充実のツール取得の環境

製品導入後は、ツールと向き合ったマーケターが独りで困ることがないように、困った際に解決してもらえるように、HubSpotはヘルプをはじめ、アカデミーやコミュニティが充実しています。

アカデミーで学んだ後にコミュニティで質問をしてみたり、ユーザーグループに参加し定期的に開催されるイベントで学びや刺激を得るのも良いでしょう。

2021年8月には、HubSpotユーザーグループ『Japan HUG』が発足され、定期的なミートアップやSlackを用いての情報共有など行われていますので、製品導入後も一緒にHubSpotを身につけ使いこなしていきましょう。

※一部、HubSpot導入後にしか使えないページも下記にございます。ご了承ください。※

ヘルプセンター
 https://help.hubspot.com/ja/

HubSpot Community
 https://community.hubspot.com/?profile.language=ja

HubSpot – Academy
 https://app.hubspot.com/academy/

HHubSpotの使い方やTips、導入についての話題は

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