アナリスト

Googleアナリティクスの使い方 知りたい情報を引き出すカスタマイズ 3つのポイント

今回は「自分の知りたい数字を見ることができるようにGoogleアナリティクス(以下、GA)をカスタマイズしたい」そんな皆様のために簡単便利なカスタマイズについて、ご説明します。


▼目次▼

・正規表現~欲しいデータを記号を使って指定できる
・セグメント設定~欲しい情報を切り出してくる条件を設定
・カスタムレポート~欲しい指標を並べてみることができる
・マイレポート~オリジナルのダッシュボードが作れる機能


サイトの現状を知ろうとしたり、販促の施策を考えたり、サイトの方向性の検討をするときに「情報の粒が大きすぎて、考えを纏めるのに役に立たない」そう思うことないですか?
いろんな仮定の裏付け数字を探すためには、見たいデータをピックアップする必要がありますよね。そんな時GAでは簡単な設定で知りたい情報をピックアップしてみることができます。
今回は、簡単だけれども自分用に見たい情報をカスタマイズできる「セグメント」「カスタムレポート」「マイレポート」の3つの機能をご紹介します。

まずは基礎知識。設定するならこれを覚えておこう!【正規表現】

正規表現というのは、特定の文字列を使用することにより、対象範囲や条件を調整しながら GAのデータに含まれるパターンに一致させることができる表現です。
「*」や「$」など、いろいろなツールの条件設定で使うことも多いと思いますが、GAでもこういった記号を活用していけます。これら表現は
・ビューフィルタ
・目標
・セグメント
・ユーザーリスト
・コンテンツ グループ
・チャネル グループ
など、いろいろなシーンで活用できる表現なので覚えておくか、いつでも振り返れるようにしておきましょう。
正規表現のメタ文字

記号説明
ワイルドカード
.任意の 1 文字(文字、数字、記号)に一致します「1.」で一致するデータ:10、1A
「1.1」で一致するデータ:111、1A1
?直前の文字が 0 回または 1 回出現する場合に一致します「10?」で一致するデータ:1、10
+直前の文字が 1 回以上出現する場合に一致します「10+」で一致するデータ:10、100、1000
*直前の文字が 0 回以上出現する場合に一致します「10*」で一致するデータ:1、10、100、1000
|OR 条件を作成します
※正規表現の末尾では使用しないでください
「1|10」で一致するデータ:1、10
アンカー
^隣接する文字が文字列の先頭である場合に一致します「^10」で一致するデータ:10、100、10x
「^10」で一致しないデータ:110、110x
$隣接する文字が文字列の末尾である場合に一致します「10$」で一致するデータ:1101010
「10$」で一致しないデータ:100、10x
グループ化
( )囲まれた文字が同じ順序で文字列に含まれる場合に一致します「(10)」で一致するデータ:101011011
他の正規表現をグループ化する場合にも使用します「([0-9]|[a-z])」で一致するデータ:すべての数字と小文字
[ ]囲まれた文字が任意の順序で文字列に含まれる場合に一致します「[10]」で一致するデータ:12123202120210
-角かっこ内の文字範囲が文字列に含まれる場合に一致します「[0-9]」で一致するデータ: 0~9 のすべての数字
エスケープ文字
¥隣接する文字を正規表現のメタ文字としてではなく通常の文字として解釈するよう指定します 「¥.」と指定すると、隣接するドットがワイルドカードとしてではなく、ピリオドや小数点として解釈されます。216¥.239¥.32¥.34 で一致するデータ:216.239.32.34

これらの記号を使うことで、欲しいデータを一定の条件で指定していくことが可能になります。例えば「AまたはBを含むものを抽出したい!でもor条件がなくてand条件しか設定できない形になっている」という様な場合に正規表現を使って条件を指定することで欲しい情報を抽出することが可能です。

【カスタマイズ1】欲しい条件でデータをピックアップ(セグメント設定)

正規表現が使えることを覚えていただいたところで、さっそく本題の機能のご紹介をしていきましょう。
まずご紹介する機能は「セグメント設定」です。これは一定のセグメント条件、言い方を変えると「フィルタをかける条件」、つまり欲しいサイズの情報を切り出してくる条件を設定できる機能です。この設定条件を作成しておくと、GAの中の様々なメニューにその条件を反映してみることができます。

設定方法をざっくりご説明すると、「集客」「行動」などのメニューを開いた時、画面の上部に表示される「+セグメントを追加」で条件を選ぶだけです。デフォルトでも幾つかのセグメントが用意されていますので、これだけでもいろいろな条件での抽出が可能です。

しかし、「デフォルトのセグメントより細かい設定がしたい」「欲しいセグメントがない」そんなときは、「+新しいセグメント」から希望の条件のセグメントを作成することが可能です。

例えば、あなたはあるLPを作りました。そのLPを見て、LPで紹介した商材の購入画面に到達した人の情報を知りたいとします。

こんな時に使えるのがカスタムセグメント設定です。条件としては「該当のページを閲覧後、該当の商材ページを閲覧した」という条件でセグメントを作ります。

こういった行動ベースの条件の他に、性年代の区切りや使用しているデバイスや端末情報などでもセグメントを作ることができます。
このセグメントは同時に4つまで有効にすることができるので、切り口毎のデータを並べてみたいときにも活用できます。以下は4つの地域のPVを並べて表示したものです。
地域の他にも、年代や性別といった切り口でセグメント条件を作ることも可能です。

地域や性別などによるユーザーの動向に大きな違いが見つかれば、その動向に合わせた施策を考えることができますよね。こうしたデータを活用することで、データ裏付けのある企画を立案することが可能になり、説得力のある企画を考えることができるのです

【カスタマイズ2】見たいディレクトリと指標を並べる(カスタムレポート)

次に紹介する機能は、「カスタムレポート」です。これは欲しい指標を並べてみることができる機能です。「ページ別にPVとユーザーとセッションを並べて一覧でみたい!」と思ったら、その形のレポートを作ればいいのです。何に指標をどのディメンションでというのを選択して設定するのが基本です。その先に、「このディレクトリ配下のものだけ見たい」とか「女性だけみたい」という場合は、さらにフィルタを設定していきます。
これはGAの画面左上のメニュー「カスタム>カスタムレポート」で作成することができます。

このカスタムレポートは、GAのデータをもとにエクセルやCSVをエクセルや他のツールでレポート化している人にぜひ活用していただきたい機能です。他のツールに読み込むローデータを加工しやすい形で作ることができるので、GAの色々な基本機能からデータをエクスポートして加工する手間が省けるのです。

【カスタマイズ3】オリジナルダッシュボード作成(マイレポート)

最後にご紹介するのが「マイレポート」です。これはオリジナルのダッシュボードが作れる機能です。見る人の部門や立場によって、定常的に見たい情報は異なってきます。自分が定常的に見たい指標だけを集めたダッシュボードがあれば、よりスピーディーに欲しい情報をピックアップしていくことができます。
各ウィジェットのデータにはフィルタをかけることも可能です。
このレポートはGAの画面左上のメニュー「カスタム>マイレポート一覧」から作成することができます。

このマイレポートの弱点としては、「ビュー単位でしか並べられない」「ウィジェットは12項目まで」「グラフのバリエーションが少ない」というところがありますが、シンプルに見るという意味では、充分使える機能と言えます。

ちなみにもっとたくさんの指標をみたい、細かく設定したい、いくつかのビューのデータを並べたいという場合はGoogleの提供しているGoogleデータポータル(旧:Googleデータスタジオ)というツールがお勧めです。

※参考記事:「Googleデータスタジオ」でマーケティングデータを可視化しよう【マーケティング担当者必見】

まとめ

今回ご紹介したカスタマイズ設定は以下の三つです。

1. セグメント     ⇒ 条件設定を保存できる機能
2. カスタムレポート  ⇒ 表示する情報(指標、ディメンション)を選別できる機能
3. マイレポート    ⇒ 欲しい情報のダッシュボード化機能

これらは各ユーザーアカウントに紐づく設定です。自分のログインアカウントでしか確認できないので、試しに作ってみても他の人には何の影響もありません。色々触ってみて自分が見たいデータにたどり着く設定を探してみてください。良い設定ができたら、共有URLで他の人に共有することも可能です。

「なんだかGAってよくわからない」という人も、こういう情報が見たいという希望は持っていますよね。逆に欲しい情報がないのであれば、まずはどんな目的をもって何を見たいのかという整理をしてみませんか?その整理ができたとき、欲しい情報にたどり着く方法が分かっていればGAは強い味方になります。
自分が欲しい情報を簡単に見ることができるようにカスタマイズして、GAをもっと有効活用していきましょう。

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